選択と集中!重点部門を見極め
カフェから宅配弁当に業態転換
カフェ、物販、イベント出店など、様々な事業を展開してきたワラクション。強みを特化して、カスタマイズ弁当宅配業に大転換しました。
相談のきっかけ
事業展開を増やしても赤字という状態を打開
カフェをオープンしたものの売上確保が厳しかったため、イベント出店、物販販売、ワークショップの場所提供、弁当宅配やケータリングなど、様々な事業を同時展開。売上は少し上がりましたが、赤字は継続のままで業務負担が増加し、事業をどのように整理すべきか、今後のアドバイスを求めていました。
課題整理・分析
売上を定量的・定性的に分析して答えを探る
全体での売上把握のみで部門別の管理ができていなかったため、月別・部門別の売上管理フォーマットを作り、分析支援を実施。その結果、物販売上が低く、イベントは内容でカフェは時間帯で差があること、構成比は低いもののケータリングが最も伸びていることがわかりました。
解決策の提案と実施
現状分析の結果を検討して事業を整理、ケータリングの拡大強化を最優先に提案
まず、優先順位を決めるために、1力を入れる2今まで通り3やめる、以上の3点に基づいて事業を検討。売上構成は低いものの伸び率の最も高いケータリングに力を入れ、物販は中止、非効率イベントも出店を中止、カフェの営業時間も、20時から18時閉店に変更し、効率アップを提案しました。
また、宅配弁当を軸にコンセプトを明確にし、個々のこだわりや想いを発信する試みも。Webサイトとパンフレットのリニューアルに取り組み、単なる弁当製造ではなく創造するという意味も込めて「フードアトリエ」というコンセプトを提案。全体のブランド力をブラッシュアップしました。
支援の成果
「選択と集中」に徹して全体売上は4倍超に!
事業を整理して選択と集中を行った結果、カフェ部門の売上は前年割れしたものの、最優先したケータリング部門では、顧客のニーズに応えるカスタマイズ弁当を提案。パンフレットやWebサイトの効果もあり、前年比5倍の売上を達成しました。その結果、全体売上は前年比1.3倍とアップ。さらに事業を加速するため、翌年度はカフェ事業を休止して宅配とイベント出店に事業を特化。宅配事業の価値向上に力を入れ、初回の相談時から2年間で売上4倍という大幅成長を達成し、法人化も果たしました。
◎相談者の声
常に第三者の目線から問いをもらうことで、冷静に課題を振り返り「気付き」と「学び」を得ることができます。また、業務内容のそれぞれの長所・短所をソフトとハードの両面から分析できたため、重要な意思決定がスムーズでした。
◎岩手よろず支援のポイント
今まで続けてきたことをやめるのは勇気が必要です。しかし現状データを分析する支援から「見える化」を図ることで強みと弱みを明確にして、「強み特化経営」に転換するまで支援したことで大きな成果につながりました。
ワラクション
◎代表者名/佐々木朋乃
◎住所/岩手県盛岡市青山町3丁目6 アトリエ青山102 ◎電話番号/019-619-9111