総合的なリフォームができる、
「次世代の塗装業」への進化
一般住宅の屋根塗装を本業としていたが、顧客要望に合わせて事業が多角化。それらを複合的な提供価値にすることで独自性のある「住宅外装の課題解決業」に進化しました。
相談のきっかけ
最初の入口は、従業員と業務の増加に伴う相談
従業員の増加に伴う人事制度上のアドバイスを求めてきたのが、相談のきっかけ。本業は屋根塗装業ですが、それ以外にも携わる仕事の種類が増えてきたため、それぞれの所掌などをきちんと整理し、業務改善を行いたいという要望がありました。
課題整理・分析
多様化する事業を、改めて整理・棚卸しする
売上の多様化によって事業実態の把握が困難になっており、現行の業務内容の整理・棚卸しを検討することが必要でした。そこで、塗装・屋根板金・大工の3種類に事業を整理。分析の結果、塗装以外の構成比が倍増、顧客の「複合メニュー利用率」も上がっていることがわかりました。
解決策の提案と実施
もはや、単なる塗装業ではない! 総合サービスが可能な専門家集団へ
事業者の強みを再定義すると、自社内で塗装・屋根板金・大工などの総合的な住宅メンテナンスが可能であること、現行の社員体制でそれぞれのメニューを「自社職人」が責任を持ってできることが、最大のアピールポイントであることを確認。そこで、従来の「屋根塗装業」から「総合的なリフォームができる塗装業」へと、事業ポジショニングを変更することをアドバイスしました。
これを踏まえ、新たな特徴をアピールできる組織体制づくりや、一人の顧客に「複合メニュー」を積極的に売り込む営業ツールの見直しなどを提案。HPやチラシ、パンフレットなどを活用し、新たな強みとして打ち出していきました。
支援の成果
ワンストップの価値を打ち出し、売上も2倍超に!
翌年度はその強みを更に進化させ「住宅外装の課題解決業」としてアピールするために、パンフレットを大幅に刷新する支援を実施。手軽に住宅外装の困りごとを相談できる「ワンストップサービス」の価値を顧客目線で見える化する提案をしたことで、さらに売上拡大を図ることができました。
◎相談者の声
よろず支援拠点は、外部ブレーンや社外会議室のような存在。社内ではまとまらないことでも、相談するとわかりやすく整理し、具体的な提案をしてくれます。コーディネーターとの「壁打ち」を通じて、自社の強みを再認識できました。
◎岩手よろず支援のポイント
相談の入口は違いましたが、事業者と課題整理をしていく中で「取り組むべき本来の課題」が見え、今まで気付いていなかった強みを提案。事業化・言語化・視覚化するまでの一連の支援を行ったことで差別化されたポジションが確立できました。
川上塗装工業株式会社
◎代表者名/川上秀郎
◎住所/岩手県盛岡市三ツ割3丁目2-11 ◎電話番号/019-601-4014