ヒアリング(アンケート)による雇用契約書等の作成支援で、高齢者が働きやすい職場環境の実現

相談のきっかけ

快適な労務環境の構築
相談者の株式会社ハープ様が運営する「パワフル紫波」は半日型のリハビリに特化したデイサービスになっており、筋力・体力の低下や「立つ」「起きる」「歩く」「着替える」などの日常生活の動きに不安を感じている方たちをサポート。紫波町では、初めての施設になる。
令和2年6月の創業から時間があまり経過していない状態で、労務管理については殆どわからない不安なスタートだった。地元の社会保険労務士が「よろず支援拠点」のCOとして参加していることを知り、思い切って相談することにした。

課題整理・分析

利用者も従業員も高齢者が大部分、高齢者の働きやすい環境づくりが課題
実際に働いている従業員が、社長を含めて9名。うち、65歳以上の方が6名という状態。高齢者が働きやすい環境を整えることが最重要と感じた。
(現状分析として、現在、働いておられる方と、個別にお会いすることにした。)
個人ごとに話をして、働いていく上での、要望や、悩みごとをお聞きすることにし、改善策を一つずつ実行していった。
相談者とも、電話で、頻繁にコミュニケーションをとり、継続的に相談対応させていただいた。経営上の悩み、相談を受け、お互いの信頼関係を構築した。
労働条件通知書と雇用契約書による具体的な働き方の周知、就業規則、賃金規定等の整備が必要なことがわかった。

解決策の提案と実施

シフト制による働き方と短時間勤務を併用
① 雇用契約書を現実的な働き方に合わせて変更し、変更内容について働いている方に説明をした上で契約をやり直したこと。
(シフト制による働き方、1日4時間以内の勤務)
② 新しい就業規則をアドバイスしながら、一緒に作成したこと。
③ 相談者の疑問に答えながら、①②について、具体的に対応をした。
④ 活用できる助成金について説明をしたこと。

支援の成果

高齢者の働きやすい職場づくりと時間外労働が殆どない職場環境を実現
高齢者に生き生きと働いていただく職場を実現した。当所を利用していただく利用者も高齢者なので、コミュニケーションも非常に良く、利用者にも好評です。開業して2年経過したが、離職者は本人都合(転職のため)の1名のみ。
時間外労働が殆どない職場環境を実現した。
今後、町内の他の地区に、同じ規模のリハビリ特化型デイサービスを開所する予定であるとのこと。その際も参考にさせていただくとのこと。

◎相談者の声

ありがとうございます。未知の船出でしたが、親身になり、相談にのっていただき感謝しております。
開業時から、時間があまり、経過していない状態で暗闇を歩くような感じでしたが、これで本業に専念できることになると安心しております。

◎岩手よろず支援のポイント

相談者に対しては、極力、専門用語で説明することを避け、具体的な、平易な言葉に置き換えて伝えることを心がけた。
また、具体的に必要な労務管理上の知識、やらなければならない手続き等を時系列にし、具体的にアドバイスした。

担当コーディネーター小笠原 裕一CO

株式会社ハープ
◎代表者名/代表取締役 藤沼 弘幸
◎住所/岩手県紫波郡紫波町北日詰字外谷地913-1
◎電話番号/019-681-0105
◎HPアドレス/https://powerfulshiwa.co.jp/