他治療院との差別化と認知度向上に挑戦し
売上200%超アップ

相談のきっかけ

売上低迷、改善のための施策を実施したい
相談者は、プロやセミプロが少ない盛岡では「スポーツトレーナー」を売り物にすることは難しいと感じ、開業当初から腰痛専門の治療院として営業を続けてきたが売上が低迷。ネット活用も不発。このままでは閉業も考えざるを得なくなるため、売上改善を目指し何か施策を講じなければと考えた。しかしどんなターゲットに、どんな施策を行なえばいいのか分からない。悩んでいるとき当拠点を知り相談に至った。

課題整理・分析

差別化できるコンセプト設定と認知度向上が課題
COが盛岡市内の各治療院の施術内容等を分析。その結果、どの治療院も相談者と同様の施術内容で差別化しにくく、顧客が選択する際の決め手が弱いと判断。

またターゲットとしては、スポーツ愛好者のほか、スポーツをしていなくても体力を酷使して仕事をしている人は全てターゲットに入れられると考えた。なかでも超高齢化県である岩手県では、看護介護現場での腰痛の悩みが多いことも想定できた。さらに、相談者の事業所所在地はタワーマンション等が集積した富裕層の居住地域であることから、近隣へのプロモーションも重要であると判断した。

以上のことから、「他の治療院と明確に差別化できるコンセプトの設定」「多くの人に知っていただくための広報戦略」「近隣への広告プロモーション」を課題として設定し、取り組むことにした。

解決策の提案と実施

広報&広告戦略で“プロスポーツトレーナー”を徹底訴求
ターゲット分析から“プロスポーツトレーナー”はプロが少ない盛岡でも有効なコンセプトに成り得ると判断。屋号をそれまでの「開運治療院」から「プロスポーツトレーナー 藤田鍼灸スポーツマッサージ」に変更することを提案した。また同時に「すべての人は忙しい毎日を生きるアスリート」というキーワードを開発。スポーツ愛好者以外の潜在顧客の心にも届くようつねに屋号とセットで使用することを提案した。相談者はさっそく業者に依頼し看板を一新した。一方、メディアへの露出を目論み「介護看護現場の腰痛予防出前講座」を提案。相談者と協働しプレスリリースを作成、報道各社への投げ込みを行なった。さらに近隣世帯用にチラシを作成、お金をかけず相談者自ら精力的に投げ込みを行なった。ホームページも新コンセプトを訴求すべくリニューアルした。

支援の成果

施術依頼倍増、売上も対前年比200%以上増に
プレスリリースの投込みによって地元メディアに紹介記事が3回も掲載。プロスポーツトレーナーの存在が広く知られることになった。これに加え、看板の一新、ホームページの改訂、近隣へのチラシ配布などの効果が相まって問い合わせが急増。スポーツ愛好者はもとより、富裕層など顧客数が伸び続けている。リピーターも多い。その結果、相談来訪当初の月平均施術数50人が、よろずの支援後に倍増。売上は対前年比200%を超えた。今後も原点を忘れず、どこよりも顧客満足度の高い施術を目指している。

◎相談者の声

昨年、よろず支援拠点に相談に乗っていただき、私が本来培ってきた技術や経験をそのまま胸を張って前面に打ち出す事が、こんなにも大事なことだったとは思いませんでした。そして、この事をいかにして社会にアピールするのかも時間を割いて丁寧に教えて頂きました。今後も自分を見失わず、患者様お一人お一人にしっかりと向き合いながら、自信を持って頑張ります。

◎岩手よろず支援のポイント

東京では確かな実績を築いた相談者だが、Uターン後は長期間売上が低迷してきたことで失意のどん底にいた。そのため、相談者の自信回復が何より重要と考え、相談者の強みである“プロスポーツトレーナー”は希少で社会的価値があることを伝え続け、叱咤激励を繰り返しつつ、考えられる支援施策を総動員した。施策を実行するたびに明確な成果が出たことで、「プロスポーツトレーナーとしての使命感と自信」を早期に取り戻すことにつなげられたと感じている。

担当コーディネーター佐藤 和也CO

藤田鍼灸スポーツマッサージ
◎代表者名/藤田茂樹
◎住所/岩手県盛岡市開運橋通3−4 Uビル2F ◎電話番号/019-681-1850