創業融資の獲得で夢の実現

相談のきっかけ

事業開始のため資金を獲得したい
創業前は会場設営や営業の仕事を行い、現場で大勢の人員をマネジメントすることを得意としている。相談者はマルチに活躍できる多彩な才能を持ち合わせていた。
前職でイルミネーションの設営も手掛けていたため本来であればイルミネーションに関わる仕事で起業したいのだが、資金が4千万円必要で実現は難しい。そのため、将来イルミネーションの業務を行うという前提の起業相談であった。

課題整理・分析

いかに創業融資を獲得するか
創業に至るまでは紆余曲折があった。就職ということで一旦相談は終了するが、大型イベント請負の話が相談者にもたらされたことで再度創業へ相談者の意識は動く。
しかし、自己資金の問題、イベント受注の継続性に課題があった。
COが定期的な受注の継続性の観点から、相談者との人的なつながりを検証すると、前職の顧客との間に太いパイプが構築されていることが確認できた。
しかしながら、コロナ禍での大型イベント実施の確実性は不透明であり、当イベントの受注契約書もない状況であった。そのため、融資を受けるためには、確実に大型イベントが開催されるという確かな証拠が必要であった。

解決策の提案と実施

企画書の提出で融資
大型イベントの契約書類が無ければ資金を得られず先には進めない。しかも、イベント業界は慣習的に契約書というものは存在しない業界であった。なんらかの大型イベントの書類を提出することを勧めると、相談者は元請けが作成した、県が共催する大型イベントの企画書を金融機関に提出し融資を申し込んだ。
また、これまでの行政とのつながりをPRすることで、大型イベント終了後にイベントの受注が確実なこともアドバイスした。

支援の成果

融資を獲得し、事業を開始
大型イベントが無事終了し、相談者の活躍は元請けから再度高い評価を受けることとなった。この大型イベントでのマネジメント実績が評価され、次の大型イベントも次々受注している。この評価はイベントを行う主催者へ広く知れ渡ることになり、行政からの受注も安定的に受けるようになった。
イベント関連は人材のマネジメントがキーである。レクエルドのスタッフは仕事を楽しみながら行い、自身の成長につなげ今後のプラスとしている。そのため、人材力の強さを武器とし、イベントに留まることなく、人に関連した受注を積極的にこなすことで、相談者のポテンシャルは十二分に発揮できるであろう。

◎相談者の声

創業後もいろいろ話ができる場があるので心強いです。

◎岩手よろず支援のポイント

大型イベントは年間をとおして開催されるわけではなく偶発的であるため、これを創業の機会とするのは危険であると感じた。そのため、事業の継続性、安定的なイベントの受注という視点を常に念頭に置き対応を行った。

レクエルド
◎代表者名/武山 申也
◎住所/岩手県盛岡市上米内字赤坂28-7 ◎電話番号/080-8212-1021